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【公開講座報告番外編】藍野病院様のユーザーボイス(お客様の声)

先日開催された公開講座(第6講)にご登壇いただいた、医療法人恒昭会 藍野病院 地域医療連携センター センター長の梅本様より、病院経営管理システム「ここりんく」の導入効果や、今後の期待について、貴重なユーザーボイスを頂戴いたしました。本稿では、その内容を抜粋してご紹介いたします。

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この記事のポイント

・導入効果:藍野病院様では、ここりんく導入前にExcelで行っていた煩雑なデータ管理から脱却し、地域医療連携業務のデータベース化を実現。これにより、それまで困難であった統計分析が可能となり、地域のニーズや病院内の課題を明確に把握することで、業務効率化と院内の本質的な課題の明確化による経営改善に繋がりました。

・今後の展望:今後は、ベッドコントロール機能の活用や他部署への展開、法改正への柔軟な対応に期待されています。

導入前の課題:Excel管理からの脱却、地域ニーズの把握へ

梅本様は、ここりんく導入前の課題として、地域医療連携センターにおけるデータ管理がExcelで行われていた点を挙げられました。先行導入されていた電子カルテは入院患者のみの情報に限定され、入院前の患者情報や地域からのニーズを連携することができませんでした。病院の窓口である地域医療連携センターが地域のニーズを直接把握できるにもかかわらず、データが業務としてデータベース化されておらず、ニーズ分析が困難な状況でした。

導入後の効果:業務のデータベース化と経営改善への貢献

ここりんく導入後、地域医療連携センターの業務はデータベース化され、依頼元の医療機関、入院目的、地域のニーズなどが可視化されました。Excelでの管理では困難だった統計分析が可能となり、自院の状況把握に大きく貢献しました。特に、マスター登録を用いた表記の統一化により、正確で効率的なデータ集計が実現し、分析を行うための土壌を作ることができたということでした。

最も役立った点:入院決定率の分析による本質的な課題の明確化

梅本様が、ここりんく導入後に”最も役立った”と感じているのは、入院依頼後の結果分析機能です。これにより、「特定の医師の入院決定率が低い」「特定の曜日の不可率が高い」「満床で断った背景」など、これまで見過ごされてきた院内の本質的な課題が明確になりました。この分析結果は、医師の評価指標や渉外活動の効率化、病床管理の改善など、多岐にわたり活用され、収益改善にも貢献しています。

今後の展望:ベッドコントロール機能の活用と他部署への展開、法改正への柔軟な対応の期待

梅本様は、現状のベッドコントロールでは、誰がいつ入院・退院するのかが担当者以外には分からず、午後の入院予定管理などで課題があることを指摘されています。そのため、ベッドコントロールシステムの必要性を強く感じられており、今後弊社のベッドコントロール機能を活用した、午前・午後の入退院を重ねた先々の空床予定の一覧化をご検討いただいております。
また、ここりんくの活用範囲を地域連携部門以外の物品管理や備品管理などにも広げていきたいと考えられており、特にデータ化が進んでいない部署への導入による業務効率化と見える化に期待を寄せておられます。
さらに、精神保健福祉法の改正により精神科病床の入院管理が複雑化することに対し、ここりんくが柔軟に対応できることにも期待を示されました。入院期間の細やかな管理やアラート機能などが実現すれば、精神科を持つ病院にとって大きな助けになると語られました。

最後に

藍野病院様におけるここりんくの活用事例は、地域医療連携におけるデータ活用の重要性を示すとともに、病院経営における意思決定の質向上に貢献していることが伺えました。梅本様、貴重なお話ありがとうございました。

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